たけじいの残日雑記懐古控

「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」・日記風備忘雑記懐古録

憧れのスイス・8日間の旅(7)

◯悪魔の橋
「アルプスの十字路」とも呼ばれているアンデルマットを出発して、5~6分?、
バスは、切り立って険しい崖が迫る、シェーレンネン峡谷の狭い駐車場に一時停車。
峡谷の下を流れるのは、ロイス川、古来から、初夏には、雪解け水の激流が溢れ、溺死者が絶えなかったという街道の難所。

昔、橋を架けるのも困難で、手に負えなくなって、ある牧夫が、悪魔に橋を架けるよう願ったところ、最初に渡るものを生贄に差し出す条件で願いを引き受け、悪魔が完成させたが、牧夫は、最初に山羊を渡らせ、生贄を避けたため、悪魔が怒り、橋に岩を投げて破壊しようとした等という伝承が残っている。
現在は、新しい自動車道も通っており、アッという間に通過してしまう。旧の石橋の上に、新しい自動車道、その上流には、鉄道も走っている。
その鉄道を通る氷河特急の車窓から眺める、この渓谷の景観も、絶景ポイントなのだという。

 

丁度、電車が通過して行き、カシャ、カシャ、
周辺散策すれば、もっと写真も撮れる気がしたが、ここでは、滞在時間15分程度、駐車場、自動車道から眺めるだけで、再出発。

◯フルカ峠・ローヌ氷河
「悪魔の橋」を出発して、サースフェーまでは、約126km、
バスは、山岳道路を、快走する。

狭いヘアーピンカーブの連続、一気に標高を上げたところが、フルカ峠(標高2,431m)。
普段、大型車のすれ違いが難しいため、大渋滞になる峠だそうだが、その日は、添乗員も驚く程、スムーズに走行出来・・・。

峠の土産物店、
駐車場も有る。

レマン湖に注ぐ、ローヌ川の源流、ローヌ氷河が、正面に見えるが、
近年の温暖化で、ずいぶんと後退してしまっているとのこと。

フルカ峠周辺に棲息しているマーモット。(リス科)。
平気で、人間のいる場所に近寄ってきて餌を強請る等、すっかり観光客の人気者になってしまっているようだ。

全く、現れない日も有るそうで、たまたま、運良く、居合わせ観光客は、大騒ぎ。
フルカ峠で、約30分間休憩滞在後、再び、バスは、サースフェーに向かって出発。

(つづく)