我が家の狭っこい庭で 大きくなり過ぎて 厄介者扱いされている ピラカンサの木があります。
真っ赤な実は 毎年この時期 ヒヨドリ等 野鳥の標的となり あっと言う間に 食べ尽くされるんですが 今年は 未だに ほとんど無傷で 健在です。
当地 比較的 温かい晩秋となっているため 周辺の山々や河原に まだまだ 餌が豊富で わざわざ 民家の庭まで 餌探しに来る必要性が無いのかなー等と 思っていましたが 違いました。
隣りのお宅の庭の柿の木が 今年 異常な程 鈴なりに実が生り そのまま放置されていたため やってきた ヒヨドリ軍団が 方針を変更したようなんです。
ヒーヨ、ヒーヨ、ギャー、ギャー、
「そろそろ 餌が無くなってきたし 今年も あの家のピラカンサの実 食べに行こうぜ」
「合点!、みんな、行くぞ」
やってきたところ 隣りの家の庭に 熟した柿が 鈴なりになっており いかにも おいしそう。
ヒーヨ、ヒーヨ、ギャー、ギャー、
「ピラカンサの実より あっちの方がうまそうだ。今年は あっちをいただこうぜ」
「合点!、移動だ」
ヒヨドリ軍団は 必ず 少し離れた 全体を見渡せる位置に 見張り役を配置し 人間が少しでも近づくと ギャー、ギャー、仲間に 知らせます。とにかく 騒々しい ヒヨドリ軍団。
ヒーヨ、ヒーヨ、ギャー、ギャー、
「こりゃー うめーや。ピラカンサの実なんて 食べる気 しないぜ」
かくして 1週間~10日間、通ってきて ほとんど ヘタだけ残して 食べ尽くしてしまったようです。
今日 気がつくと 10個程度しか 残っていません。
その 残った柿の実にも 弱者の スズメが やってきていますので 数日中には きれいさっぱり 無くなってしまうんでしょう。
もっと 寒くなり 食べるものが無くなって どうしようもなくなったら 仕方無く 食べに来るかもしれない ピラカンサの実です。