たけじいの残日雑記懐古控

「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」・日記風備忘雑記懐古録

小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

百人一首」の中の「秋」を詠んだ歌 その4
小倉山 峰のみじ葉 心あらば 
今ひとたびの みゆき待たなむ


歌番号

26

作者

貞信公(ていしんこう)=藤原忠平(ふじわらのただひら)

歌意

小倉山のもみじ葉よ、もしもお前に物の情趣を理解する心が有るならが 
もう一度の行幸天皇のおでまし)が有るまで 散らないで待っていてほしいものよ。

解説本によると
作者 藤原忠平は 関白藤原基経の四男で 醍醐、朱雀、村上朝廷の貴族歌人である、
天皇の信頼が厚かったとされている。
小倉山は 京都市右京区嵯峨に有る 標高280mの山で 紅葉の名所。


参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)


(つづく)