今日の朝日新聞朝刊の記事、「イノシシ、なんで東京近郊に?」が、目に止まった。
(朝日新聞掲載記事)
(記事から抜粋)
「東京近郊の市街地で、イノシシが連日のように出没している。
SNS上では、「アーバン(都市)・イノシシ」と呼ばれて話題に。
なぜ、師走の街を駆け抜けるのか」
(中略)
「イノシシは学習能力が高く、人を見ると餌を期待し始め、
やがて街でゴミをあさるようになる」
(中略)
「元々は、ミミズや木の根などを食べる「粗食な動物」だが
「栄養価の高い人間の食べ物は、麻薬のようなもの」
(中略)
「若い野生の個体では通常は体重50㌔前後なのに
150㌔になった個体も見つかっている。
土を掘り返す必要もなくなり、牙も長く伸びる」
(後略)
折しも今年2019年(平成31年・令和元年)は
干支の十二番目「亥」、猪年である。
中国では 干支「亥」は 猪ではなく豚をさすようだ。
当地でも、年々、イノシシ出没が増えてきており、我が家でも、今年は春から、畑を荒らされ続けている。ど素人の趣味の野菜作りだからまだいいようなものの、専業農家にとっては死活問題にもなり兼ねない。市の関係部署に相談しても、抜本的な対策がなかなか難しいようで、各自で防衛するしかないような現状である。
昭和20年代から30年代、北陸の山村で幼少期を過ごした人間だが、当時、周辺でイノシシを見かけたこともなければ、イノシシの話が日常に出てくることは無かったような気がする。子供にとっては、イノシシは、絵本や図鑑で見る遠い存在の動物だったように思うが、都市生活者の、この歳になって、よもや、イノシシと関わり合いになるとは想像だにしていなかったことである。
イノシシ(猪)に纏わることわざ・言葉
「猪突猛進(ちょとつもうしん)」
イノシシは突進する習性があることから 目標に向かって猛烈な勢いで突き進むこと、周囲への配慮をせずがむしゃらにやり抜くことをいう。
「猪武者(いのししむしゃ)」
向こう見ずに突進する武士。状況を考えずがむしゃらに事を行う人のことをいう。
「猪見て矢を引く」
事が起こってから慌てて対策を講じること。
「猪口才(ちょこざい)」
小生意気なこと、小生意気な人。
「御猪口(おちょこ)」
日本酒を飲む時等に用いる小さな器。
「猪首(いくび)」
首が太くて短いこと、またはそのような首のこと。