たけじいの残日雑記懐古控

「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」・日記風備忘雑記懐古録

ふっと思い出した故郷の言葉 No.65 「なす」

昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。

懐かしい 昭和20年代、30年代の農村風景
相互フォロワー登録している「気ままぶらぶら」たなのぶ様のパソコン画。
ご本人のご了解を得て拝借している。


No.65 「なす」

借りていた物やお金を「返す」ことを、「なす」と言っていたような気がする。一般的に、「なす」と言えば、「成す」、「為す」の意だと思われるので、多分、方言なのだろう。

例えば

「キンノウ ◯◯カラカリタカネ、ハヨ ナシテコイヤ」
(昨日、◯◯から借りたお金、早く、返してきなさい)

「キョウ ◯◯クントコヘ ホン、ナシニイッタ」
(今日、◯◯君の家へ、本を返しに行った)

「ナストキャ キレイニシテ ナサニャ」
(返す時は きれいにして 返さなければなりませんよ)