「日残リテ 昏ルルニ 未ダ 遠シ・・・・」
(藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」より)
ふるさと北陸の夕景
日本海水平線上に浮かんで見えるのは能登半島
◯開設してから11年目になるブログ
光陰矢の如し・・、初めて「ブログ」なるものを始めたのは、2011年5月29日だった。あれからもう、11年の歳月が流れたことになる。よくもまあ、11年も飽きずに続けてきたものだと我ながら感心してしまう。11年前はまだ、自営業を続けていた頃で、仕事柄、PC、インターネットは活用していたものの、プライベートでは、SNS等にはまるで無縁、IT音痴で、ブログについても、「ブログ?って なんのこっちゃ?」レベルの爺さんだったものだ。
「それが、なんで、ブログを・・」・・・。
ちょうどその頃、一時、朝日新聞に、「初めてのブログ」?等という記事が連載されていたことが有って、「PCさえ有れば、誰でも簡単に始められますよ・・・」等という、甘い?文句が並んでいた。ついその気になって、なんだか良く分からないまま、開設してしまったというブログだったのである。そのブログ、当時、仕事上で利用していたプロバイダーOCNが運営していた「ブログ人」で始めたものだったが、数年後にその「ブログ人」が廃止となり、丸ごと、「gooブログ」に引っ越してきたという経緯が有る。そんなことも、つい先日のことだったような気もするし、ずいぶん昔のことだったような気もしてくる。そのように何気なく始めたブログではあったが、紆余曲折、試行錯誤しながら、形を変え、次第に、長い老いの坂を下る爺さんには、欠かせない存在になってきたような気がしている。そういう意味では、「5月29日」は、そのスタートの日、爺さんの暮らし方を大きく変えた記念の日とも言える。今日が、その11周年記念日である。
振り返り記事 2011年5月29日・「ブログ人 始めました」
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「十年一昔」という言葉が有るが、11年前に、今の自分の暮らしを想像出来ていただろうか。ほとんど変わっていない部分もあれば、まるっきり変わってしまった部分も有り、さらに言えば、未だに生きていること自体、感慨無量となってしまう。
◯記憶補助ツールと決め込んでいるブログ
ブログを開設したきっかけ、目的みたいなことについては、ブログ・カテゴリー「ブログ考」で、これまでも何度も反芻してきたが、当初から、記憶力減退甚だしく、「昨日、今日のことを忘れない内に書き留めておこう」、「過去の記憶の欠片を炙り出して、これまで生きてきたあしあとを、出来る限り書き留めてみよう」等という思いが働いたような気がしている。とても「自分史」等という類のものを書く才等無しだが、ブログという媒体に、断片的に書き込んでいけば、「塵も積もれば山となる」で、なんとなく自分史的になるかも知れない・・・等と、かってに思い込んだものだった。
「他人様に発信し、他人様と交流する」という本来のブログの機能、性質を差し置いて、一貫して、自分自身のための「記憶補助ツール」、「備忘録的雑記録」の類と決め込んでいる「不常識なブログ」であることを自認している。あくまでも自分向けのもので、とても他人様にお見せするような代物ではないが、公開されてしまうものである以上、それなりに緊張感を伴い、出来る限り誤字脱字に注意したり、体裁を考えたりしているが、11年経っても一向に進化せず、開設当時から、ほとんど変わっていないなとつくづく思っている。
その日その日のことや過去のことを、日記や備忘録(懐古録)として、もしその気になって、旧来のように紙面に認め、保管したとしたら、年々膨大な量になり、大変なことになることは目に見えており、それは、いずれゴミと化し、遺された者の手を煩わすことになる。では、では、ということで、日記や日誌の類も、PCで・・・という手も有るが、自己管理出来ない人間、いい加減な性分には、なおざり、おざなり、三日坊主?になること必至。その点、ブログは他人様に公開する日記、備忘録(懐古録)のようなもの、緊張感が違うし、ある意味、励みにもなる。いい加減な性分でも、継続出来るのではないかと思い込んだものだったが どうやら、その点は当たっていると言える。
当初から、そんなに深く考えていた分けではないが、いつからか、そんな日記のような、日誌のような、雑記録のような、懐古録のような、単なるメモのような書き込み記事を、gooブログの「カテゴリー」に仕訳け、詰め込むようになった。gooブログの「カテゴリー」=「自分が生きている間の「引き出し」、「ほぼ無限に詰め込める引き出し」と決め込んでいるが、その「引き出し」は、いずれ残された者が、ブログ解約手続き等すれば、一瞬にして消去、片付いてしまう「引き出し」。今の時代、それでいいのではないか・・・等とも思っているところだ。
昨日のこと、1週間前のこと、1ケ月前のこと、1年前のこと・・・まったく記憶があてにならなくなっている老脳、「ブログ内検索」等で、過去記事を、瞬時に引き出せるgooブログは、いろいろ確認する時に大いに役立ち、今や、爺さんの「記憶補助ツール」として、有難い存在になっているのである。
あと幾年ブログ道連れ老いの坂
ボケぬ内あしあと辿る爺ブログ
記憶補助ツールになってる爺ブログ、
過去現在ブログで辿る最終章、
(ネットから拝借イラスト)